瀬戸内古街 川端の庭 “kawabata” garden

小さな循環、食べられる景色を展開中。日々の作業を綴っています〜setouchi bouquet’s diary

川端Q&A

よくたずねられる事をまとめました。

 

●まず誰の土地?


行政所有の土地です。

宇多津町には、花壇の「アダプション・プログラム制度」という、公共の花壇を借り、住民が管理するコミュニティ・ガーデンの仕組みがあります。

川端もこの制度を活用しています。


手続きは簡単で、宇多津町地域整備課に

(グループ名)、氏名、住所などを届けて、

OKもらったら活動スタートできます。

 
この川端花壇は

少し特殊なケースで

純粋に町の土地かというと、境界線はアバウト

河川にもあたるかも…ということもあり

大束川は香川県が管理なので、

町役場の方に県に問い合わせてもらって

使用のOKをもらっています。

 

消防団が川の水を汲む時や県の河川改良などで

消防車や工事車両が、花壇に入ることも初めに丁寧に説明をいただきました。

その旨ももちろん了解して、スタート。

2018年6月のことです。

 


●なぜ?目的は?

生ゴミコンポスト堆肥を使う場

デモンストレーション現場として

 

②草ぼうぼうの場を変化させる

 

③植物好きなため

 

はじめてみました。

 

当初は土が減っていたため、土を追加し、

土壌改良のため、初期はバーク堆肥も投入しました。

 


●やってみて…

安易に考えていました。

開墾に苦労しました。

一度、腱鞘炎っぽくなり、

整形外科に行ったこともあります…

水やりは苦労しますが、毎年の楽しみです。

目の前の川の水が使えたらいいのですが、

瀬戸内沿岸の河口で、海の水が入ってきます。

植物には適さないため、

井戸水を持参し、水やりをしています。 


●植物の種類について

はじめは、

ミント一種類ぐらいを植えて、

なるべく手間がかからないようにしようと

思っていました。

 

ただ、

この土地の土壌や環境に何があうかわからないし、

ハーブ🌿ばかりだと地味にも感じ

途中から花や多種テストを

したくなってきて、

現在にいたります。

 

朝から日没まで日が当たり

潮風も当たることから

なるべく手間がかからず、

①乾燥に強い種類

宿根草

を中心に植えています。

 
ゾーンとしては

①先端北側は古街らしく、秋の七草のうちいくつか

②次に花、そしてハーブ

③南側は主に野菜となっています。

現在、全体で60〜80種類の植物が育っています。

 
●コンセプトは

「小さな循環」「食べられる景色」、その実践です。

「小さな循環」について、家庭から出る生ゴミでたい肥をつくる活動を普及しているNPO法人循環生活研究所さんで、ダンボーコンポストの取り組みを学び、ここ瀬戸内宇多津古街で実践、普及しています。

www.jun-namaken.com

 

「食べられる景色」については

以下の動画に出会って、やってみよう!と思いました。

イギリスのまちでの取り組みで、主婦が種や苗の交換からはじめ、公共用地や空き地を食べられる景色に変えていく社会運動です。

digitalcast.jp

 

 

以上が、コンセプトですので


●無農薬、除草剤使用はしない

有機栽培

が、基本方針です。

 

実際に草も紛れて生え、

見た目上では「美しくない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、

上記コンセプトのため、ご理解をお願いいたします。

 

ここで生える、自生する草(アサギリソウ、ヒベリユ、名も分からない草)は、

敢えて抜かずに生かしています。

また、種を採集するため、草花が「枯れた」姿のこともあります。

 

私自身ズボラなほうで、

草抜きに追われて気持ちが大変になることよりも

続けられることを大事にしています。

 

何より、川端にいると、

自分も知らない世界が展開し、多様な生き物たちが働いていることを実感します。

土中の菌類や目地に生えるコケや小さな草たち、時々おとずれる虫や鳥たち…

そんな自然界の生き物たちも一緒に働いてもらっていることに

いつも驚きと喜びを感じています。

 


●今後の課題

現在、「食べる」という部分については、実際には未着手。

犬の散歩道でもあり、仕組み整理は今後の課題です。

まず、

「身近なところで、植物=食物を育てられる!」

ということを、自分自身で実感しながら、

活動を拡げていきたいと考えています。

 

近々会員を募集する予定です。


●やってみての驚き、気づきは

花好き、植物好きの方が多いことです。

私はニワカ園芸愛好家ですが、

先輩たちは植物達と向き合ってきたキャリアがあり、

いろいろとアドバイスをいただいています。

そんな出会いも楽しめる川端の庭です。